幼少期からの想い
幼少期に愛犬を亡くした際、ペットロスになりました。
その体験から、動物医療だけでなく、お子さんを始めとするご家族の心にも寄り添う獣医師になることを決意し、獣医師になりました。
2024年10月4日「世界動物の日」夜間救急専門の往診動物病院開院
私が夜間救急診療に従事していた際、「様々な理由で夜間救急動物病院を受診できない方がいる」「最期は家で過ごさせたい動物がいる」ということを知った経験から生まれました。
夜間専門の往診はハイリスクで、そのような働き方を個人でする女性獣医師は少ないという実情を踏まえ、自身で道を切り開くべく開業に至りました。
2025年2月22日より日中の往診に注力
夜間救急専門の往診の運営を検討する中で、まずは、より多くのご家族と深く信頼関係を築き、動物たちの状態やご希望に柔軟に対応することへの優先順位を高くした方が良いと判断しました。
特に怖がりな犬や猫に対して、ご自宅という安心できる場所で、個別のペースに合わせた診療を行っています。
当院の大きな特徴
新人時代から実践してきた、動物の最期を見据えた予防期からの医療が、偶然にも近年注目されている「人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)」と合致していることです。動物の人生をご家族の人生観や価値観と共に考えることで、元気なうちから獣医療の方向性を決められ、必要に応じて大学病院等に繋ぐことも可能です。(例:将来の治療方針や終末期の過ごし方について、ご家族と事前に話し合い、動物が動物らしく過ごすために最善の選択ができるようサポートします。)
獣医師としての歩み
これまで、東京、埼玉、兵庫、千葉で一次診療(内科・外科)から終末期医療、夜間救急診療、夜間救急往診、恵比寿の動物病院での院長の経験等、豊富な経験を積んできました。
10年ほど前のことです。従業員が私一人の雇われ院長時代に、入院患者さんがいると病院に泊まって一緒に過ごしていました。動物と心が通うと、無理に押さえつけなくても暴れず、採血、血管確保、エコー検査、尿道カテーテル留置などをやらせてくれました。その時に、動物と息を合わせることを、動物に教えてもらいました。あの時の経験があるので、今の私がいます。動物とご家族と私が協力すれば、医療を行える。経験に裏付けられた実績があります。
医療機器も大切なスタッフ
当院は往診なので、全て持ち運びを想定したを医療機器を選定しています。
細かい事にもこだわりを持って獣医療に向きあっています。
感謝と恩返し
母校の日本獣医生命科学大学がある東京都武蔵野市に開業しました。
チームうちの子
小さな往診動物病院ですが、動物、ご家族、業者さん方と「チームうちの子」をつくっています。
微力ながら、獣医療を通して社会貢献が出来れば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
獣医師 只見景子
【犬を犬から学ぶ】
高校と大学時代には、ポメラニアンのブリーダー兼A級ハンドラーさんのお宅で、正常な犬について学びました。愛犬の出産に立ち会う機会もあり、繁殖や育児について愛犬から学ばせてもらいました。自身もドッグショーに参加することで、触診や視診の基礎、行動学を学習しました。
【猫を猫から学ぶ】
大学5年生の頃に、猫のトンキニーズのブリーダーさんのお宅で、正常な猫について学びました。難産時は深夜に出産の介助や人口哺乳の経験もし、猫から猫と犬の違いも学ばせてもらいました。そのような経緯から、猫との信頼関係が自然に築けるようになり、獣医師になってからは病気の猫が自ら私に寄って来るようになりました。
【ウサギ、ハムスター、フェレット、チンチラ、モルモット、デグー、リス、鳥、亀からも学ぶ】
初対面で打ち解けられる子もいますが、時間をかけてゆっくりと慣れてくれる子もいます。
胸腔内腫瘤のため胸水貯留があったウサギは、膝の上で抱っこしてエコーで胸水の定期チェックをしていました。キャリーから出すと、自分から抱っこ!と膝に乗ってくるようになりました。